画像の「サイズ」は3種類ある——画素数・ファイル容量・dpi の違い

「サイズを小さくして」と言われたとき、変えるべきなのは縦横の px なのか、容量の MB なのか、dpi なのか。違いと計算方法を整理し、縦横の画素数はこの場で変更できます。

方法

処理はすべてブラウザ内で実行されます。画像が外部サーバーへ送信されることはありません。

「画像のサイズ」という言葉は、①縦横の画素数(px)、②ファイルの容量(KB・MB)、③印刷するときの密度(dpi)の3つを指して使われます。この3つは連動することもあれば、まったく独立していることもあります。送り先や提出先が指定しているのがどれなのかを取り違えると、リサイズしたのに容量オーバーのまま、300dpi にしたのに何も変わらない、といったことが起きます。この記事では3つの違いと、それぞれを変える方法を計算例つきで説明します。縦横の画素数は、上のツールでそのまま変更できます。

「サイズ」が指しているものは3つある

1つ目は画素数です。画像は細かなマス目(画素・ピクセル)の集まりで、横に何個・縦に何個並んでいるかを「4032×3024px」のように書きます。この例の画素数は 4032 × 3024 = 12,192,768 個、いわゆる約1200万画素です。画面に表示したときの大きさを決めるのはこの数で、SNS や Web サイトの「長辺1280px 以内」といった指定もこれを指しています。

2つ目はファイルサイズ(容量)です。保存したファイルがディスク上で何バイトを占めるかで、KB や MB で表します。メールの添付上限や申請フォームの「1MB 以下」は、こちらの指定です。

3つ目は dpi(または ppi)です。印刷したときに1インチ(2.54cm)の中に何個の画素を並べるかという密度で、ファイルの中には数値として記録されているだけです。画面の表示にはほとんど使われず、意味を持つのは印刷するときです。

混乱の元は「解像度」という言葉で、①の画素数(「解像度 1920×1080」)の意味でも、③の dpi(「解像度 300dpi」)の意味でも使われます。提出先の指定に「解像度」とあったら、数字の単位が px なのか dpi なのかで、どちらの話かを見分けてください。

画素数とファイルサイズの関係——連動するが、比例はしない

画素数が多いほど、ファイルは大きくなる傾向があります。圧縮しない場合の大きさは計算で出せて、フルカラーの画像は1画素あたり赤・緑・青の3バイトを使うので、4032×3024px なら 12,192,768 × 3 = 36,578,304 バイト、約 36.6MB になります。JPEG や PNG はこれを圧縮して保存するため、実際のファイルはこの数字よりずっと小さくなりますが、どこまで小さくなるかは写っている絵柄と保存の設定で変わります。

縦と横をそれぞれ半分にすると、画素数は半分ではなく 1/4 になります。4032×3024px を 2016×1512px にすると 3,048,192 画素で、ちょうど 1/4 です。ファイルサイズも大きく減りますが、圧縮のかかり方が絵柄によって違うため、ちょうど 1/4 になるとは限りません。画素数をちょうど半分にしたいときは、縦横をそれぞれ約 0.71 倍にします(0.71 × 0.71 ≒ 0.5)。

逆に、画素数を1つも変えずにファイルサイズだけを小さくすることもできます。JPEG や WebP の画質を下げて保存し直す「圧縮」です。つまり容量を減らす手段は、画素数を減らす(リサイズ)と、画質を下げる(圧縮)の2つがあります。PNG は画質を下げずに保存する形式なので、画質で容量を削ることはできません。PNG のまま容量を減らすには、画素数を減らすか、使う色の数を減らす(減色)ことになります。当サイトのリサイズでできるのは前者です。

拡大すると画素数もファイルサイズも増えますが、写っている情報は増えません。拡大は既存の画素の間を計算で埋める処理なので、引き伸ばすほど輪郭がゆるくなります。

dpi は印刷の大きさを決めるだけで、画素もファイルも変えない

印刷したときの大きさは「画素数 ÷ dpi」で決まります。横 1200px の画像を 300dpi で印刷すると 1200 ÷ 300 = 4インチ、つまり 4 × 2.54 = 10.16cm になります。同じファイルを 72dpi として印刷すれば 1200 ÷ 72 × 2.54 ≒ 42.3cm です。画素は1つも変わっていないので、画面で見たときの大きさも、写っている細かさも同じです。

このため、dpi の数値だけを 72 から 300 に書き換えても、画質は良くなりません。印刷すると小さく刷られるようになるだけです。ファイルの中の数値が1つ変わるだけなので、ファイルサイズもほとんど変わりません。

「300dpi で 3.5cm × 4.5cm」のように印刷の大きさで指定された場合、本当に必要なのは画素数です。必要な px は「長さ(cm)÷ 2.54 × dpi」で計算できます。35mm × 45mm を 300dpi なら、横 3.5 ÷ 2.54 × 300 ≒ 413px、縦 4.5 ÷ 2.54 × 300 ≒ 531px です。当サイトの証明写真メーカー(/id-photo)がパスポート用に書き出す 413×531px は、この計算で出した数です。

なお、当サイトのツールには dpi の数値を書き換える機能はありません。例外は証明写真メーカーのパスポート印刷用だけで、書き出すファイルに 300dpi を記録します。それ以外の画像で、提出先が画素数ではなくファイルに記録された dpi の数値そのものを確認する場合は、その数値を設定できる画像編集ソフトを使ってください。

このページのツールでできること・できないこと

上のツールは①の画素数を変えるものです。「長辺で指定」「幅×高さ」「%で縮小」「プリセット」の4つの方法から選べます。拡大できるのは「幅×高さ」だけで、ほかの3つは元の大きさを超えません。ただしこの拡大は画素の間を計算で埋める引き伸ばしなので、小さい写真を大きくしたいときは、輪郭のぼやけを抑えて 2 倍・4 倍にする当サイトの「AI拡大」(/upscale)のほうが向いています。印刷用に計算した px をちょうどその数で書き出したいときは、「幅×高さ」に数値を入れ、縦横比を「縦横比自由」に切り替えてください(「縦横比固定」のあいだは、入力した2つの数値が枠として扱われます)。

読み込めるのは JPEG / PNG / WebP / GIF / HEIC・HEIF で、書き出しは元の形式・JPEG・PNG・WebP から選べます。結果リストに保持できるのは最大30枚です。処理はすべてお使いのブラウザの中で行われ、画像は外部のサーバーに送信されません。

②の容量を「500KB 以下」のように決まった値まで確実に下げたいときは、リサイズではなく圧縮が向いています。当サイトの画像圧縮ツール(トップページ)の「サイズ指定」モードで、目標の KB を入力してください(出力フォーマットが「PNG に変換(可逆)」のときと、元が PNG の画像を「元の形式を維持」にしたときは目標サイズが効かないので、ほかの出力フォーマットを選びます)。画素数を減らせば容量も減りますが、何 KB になるかを指定することはできないためです。容量と画素数の両方に指定がある場合は、先にこのページで画素数を合わせ、そのあと圧縮で容量を合わせます。

指定のされ方から、変えるものを引く早見表

提出先・送り先の指示に書かれている単位で、どれを変えればよいかが決まります。

指定の単位指定の例変えるもの使う方法
px(ピクセル)長辺1280px 以内、幅 800px 以下画素数このページのリサイズ
KB・MB1MB 以下、500KB までファイルサイズ画像圧縮の「サイズ指定」
cm・mm と dpi300dpi で 35×45mm画素数(計算で出す)計算した px を「幅×高さ」に入れる
dpi の数値だけファイルの dpi を 300 にdpi の記録値当サイトでは不可。画像編集ソフトで設定

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